ペンシルベイト

BLOG四方山話

ペンシルベイト

シーバスを釣るルアーとしては最も扱いづらいルアーの一つだと思います

その理由は扱い方で釣果の差が出まくってしまうルアーだからだと私は考えています

とにかく並んで同じルアーを投げていても、その釣果の差は歴然としてしまう面倒臭いルアーです

それでも「釣れるルアー」の形と「釣れるアクション」は明確過ぎる程に明確で、ルアー製作の立場からすると最も簡単に作れるルアーだと言えます(勿論その理屈を知っていればの話です)。

私自身、ペンシルベイトでシーバスを仕留めた数ならトップクラスじゃないかと自負していますが、実は未だにペンシルベイトを最初からプロデュースした事はありません(チヌ用ならやりましたが、廃番になったルアーの復刻なのでカウントしません)が、最高に釣れるペンシルを作る自信はあります。

ちなみにライザーベイトは同じドッグウォークアクションですが、ペンシルベイトとは位置付けが多少異なるので今回は省きます

ペンシルベイトはスケーター系(スライド)とダイブ系に大別されるかと思います(スプラッシュ系は別物と私は判断しています)

スケーター(スライド)の最大の魅力は頭を振った際の水押しです。所謂ドッグウォークというアクション。40年以上のキャリアがある私の中で、最も優れたルアーはザラシリーズ(子供の頃はビッグラッシュ)ですね。使い方(種類)によってはダイブするヤツもありましたが、概ねスライドさせながら水押しで誘う・・そういうイメージなら最高のアクションを出してくれます。

国内メーカーのバス用でも幾つか似たようなのがありましたが、やはりザラを超えるモノは出てこなかったんじゃないかと思います

そんな中、私が注目したのが当時TIFA社から発売されていたシイラ用ペンシルの「チャムペン」。105mmサイズですが流石に海用のペンシルです。その飛距離は他を圧倒する程にズバ抜けています。それを「海ザラ」と称してそれをリングやフックをシーバス仕様に変更し、シーバス用として使っていました。雑誌などにも紹介し、広島では「パゴス」というお店でご当地オリカラを販売したりしました。当時は東京湾のボートシーバス用としても推奨されていたので、関東の方は良くご存知だと思います。後にそれはマングローブ社で「マヒペン」として復刻し今に至ります。

TOPルアーは基本的にヒラスズキ用という常識から解放されるにはもう少し時間が掛かりましたが、私的にはこれがシーバスTOPの黎明期だと認識しています。勿論もっと早くからやられている方も多くいらっしゃるとは思います

次にダイビング系ですが、これはオフショア(当時は)用の「誘い出し系」ルアーとして登場しました。大型化してヒラマサ用ルアーとして一世風靡したタイプです。元々はGTルアーです。それでヒラマサが釣れるとは!私もそのアクションに魅了されてすぐに当時契約していたメーカーさんでシーバス用ルアーとしてサンプルを作りましたが、中々結果が出ずに結局諦めました。確か開発名は「ポコペン」でした(笑)もう10数年前の話です。

シーバスにこのダイビング系って向かないのか?その当時からあらゆる検証をしましたが、結果として「釣れなくはないけど作る価値はない」という所に落ち着き開発は中止。しかしダイビングとスケーターが重なるようなアクションをするルアーは「ギリギリ」イケる・・みたいな感じです。

ということで・・忖度無しで語るなら「ダイビング系」ペンシルはあっても邪魔にはならないけど無くても困らないという位置付けで私は完結。動画でダイビング系ペンシルでシーバスを釣ったりしてますが、釣れるアクションを出す為にフックやリングを変えたり、アクションの出し方を相当練習しました(笑)

先の「マヒペン」にもノーマルタイプと「ダイビング系」(パケにダイビングと書いてあります)のタイプと2種類が後に発売されました。シーバスにはノーマル系がオススメです。

上がマヒペン127で下がマヒペン105です

私はこの105サイズが大好きです

ちなみに春はこの127サイズを多用します。今思えばビッグペンシルを春に投げてるのと同じ論理ですね(笑)浜恭は150mmサイズのオフショペンシルを使う事も多かったので、それも思えばビッグペンシルになるのか?(笑)ちなみにですが大きければ大きいほどアクションは簡単に出ます。先に書いた扱い方で釣果に差が出ると書きましたが、PEライン全盛の今は大きなルアーほど簡単にアクションが出ますので、昔さほど通用しなかったビッグペンシルが今もてはやされてるのも納得ですね。初心者の方も使ってみたら釣れる!となるのもそういう理由だと思います。しかし誘う力は大きい方が強いですが、実際に口にしっかり掛かるかどうか?はサイズやアクションに寄るものが大きいです。一世風靡しているビッグペンシルも知り合いが宍道湖でテストしている当時、近くで私もマヒペン投げていましたが、バイト数もキャッチ数も桁違いにマヒペンが上でした。

でもどちらが出て楽しいか?と問われたら完全にビッグペンシルですね(笑)

私もマヒペンで飽きるほど釣った後にはビッグペンシルを投げて遊んでいます。ただその為だけのタックルを用意するのは大変ですが・・。

100mm位のペンシルをPEラインで操るのは結構難しいです。ナイトなら適当にやって適当に出る場合もありますが、見て食ってるデイなら尚更です。なので話私が初心者の方にオススメしているは慣れるまでナイロン12〜14lb位で投げて下さいという事です。ナイロンラインで操作すると驚くほど綺麗なドッグウォークアクションをしてくれます。釣果もPEラインより遥かに釣れるでしょう。

127mmサイズのマヒペンには太軸の針が付いています。ビッグペンシル同様ですが、ルアーがデカいから針もデカく何故か太軸の針やリングが採用されています。この針をサイズダウン、パワーダウンするだけで乗りは何倍も変わってきます。127mmサイズには同じ#1で太軸(4.7g)が採用されているので同じ#1(画像はSAMURAI HOOK)でも強度を下げたフックを使えばこれだけの差が出ます。シーバスや鰤程度なら全く不安はないです。多分2mのシーバスが来てもビクともしません(笑)がまかつならSPMHクラスで十分です。

ちなみにカップはアクションさせた際の泡引きやスプラッシュさせる為の古典的な形状です。今では多くのルアーに採用されています

実は数年前に私が理想とするアクションに近いペンシルベイトが発売されました。それがガラスライド110ですが、実は後に出た95サイズは私が理想とする100点満点の形状です(笑)お陰でペンシルベイトを作る気が失せてしまいました。なので95の形状で120とか作ればもう完璧ですね。

という事でマルジンスタッフから要望の多いペンシルベイトは今でも却下し続けています(笑)