QPENの得意技

BLOG釣行

QPENはシンキングペンシルのカテゴリーになります。

シンキングペンシル(以下シンペン)の特徴は二つあります。

①シンキング仕様であり、かつペンシル形状なのでリップで抵抗を付けるのではなく、ボディで水を掴みアクションさせる

②そのアクションはスラロームもしくはS字系である

①のメリットは飛距離が稼げるシンキングなのに、浮き上がりやすい形状をしており、サブサーフェスとして使用出来る

①のデメリットは浮き上がりやすい事から、水流が速かったり、うねりが伴う流れに対してレスポンスが悪くなりがち。対策としてヘビー化すると浮き上がりは抑えられるが動きはもっと悪くなる。でも届けばいいや的な使い方は可能。浮き上がりを抑えるのにリップを付けて制御する方法もあるが、動きはクイック化してしまう。

②のメリットはその波動を出さない静かなアクショで、スレた個体にも有効。

②のデメリットは頭上がりの姿勢になり、ヘッド固定でアクションしてしまう。それを防ぐ手段としてリップを付ける事で少しでも(気持ち程度)水平姿勢を保つが、それでも斜め立ち泳ぎにしかならず、各社シンペンの性能差はほぼ無い。つまりどこも同じ。差が出るのは形状やウェイトにより、飛距離とアクション幅が若干異なるだけ。

つまりシンキングペンシルなんてどこもほとんど同じです(笑)理屈こねても物理的には大差ないです(笑)抵抗はお腹で受けるのが基本であり、リップを付けてもそれは変わりません。という事は立ち姿勢はほぼ同じ。横から見たら全メーカー区別つかないです。飛ぶルアーほど立って泳ぎます(笑)

差を大きく付けたいのなら、昔私が先駆けて作ったクラエのようなボディ形状しか差は出ません。以降現在に至るまで全てそうです。クラエって改めて天才だなって思いますね(笑)でもあまりに攻めすぎて塗装の種類で泳ぎが変わってしまうという弱点があったので、いつかプラグで作りたいなあ・・って思ってました

さて・・ではQPENってシンキングペンシルだから同じでは?

そうです・・大差ないです。

でもQPENには大きなプラス要素を加えています。

それが・・「滑らせる」という技。

水面上をスキーのように滑らせて動かす・・

強い流れを受ければ受けるほど「浮いてしまう」のがシンペンです。

それを抑える為の工夫をするのが普通というかQPEN以外の全てのシンペンです

QPENはその弱点を逆手に取って、逆に浮いたら水面上で滑るような形状にデザインされています。

でも先が尖った形状な為、浮き上がったら浮き上がりっぱなしではなく、先端の尖った部分とお腹の広い平らな部分が作用して、ヘッドで水を交わしつつお腹で滑っていく事が可能となっています。

なので・・QPENでヒットしたら90%以上は水柱が立ちます。つまりTOPで食ってるんです。

そう・・デメリットをメリットに変えた新機軸のシンキングペンシルなんです。

ドスンっ!滑るQPENを後方から猛スピードで追尾しながら激しい水柱を立つ!絞り込まれるワイルドコンタクトを限界まで曲げながらフルドラグで耐える。手前のシモリでこの日3回のラインブレイク。止めないと負けるがラインはPE2号、QPEN118Sのフックは6番(笑)普通ならフルドラグで耐えらえる仕様ではありませんが、全てのタックルを信じてガチンコ(ゴチンコ)勝負です!


若干の濁りの影響か?マットチャーが最高に大当たり!


続いてチャーキャン!

マットチャーは2本目の鰤とのファイトで負けてシモリでラインブレイク・・

残る2本のチャーキャンで爆釣するも、流石に1本獲る度にフックは交換です。

70cm位から80cmクラスまでとサイズはもうひとつでしたが、腕が痛くなるほど釣れまくりました。

勿論?シーバスも混じってます(笑)水面を滑るQPENに襲い掛かり、食った瞬間に水柱が立つ・・まるでGTゲームにような展開に、QPENのGTサイズってもしかしたら新しい何かを産み出すんじゃない?

クラエを作った時に新しい時代作ったかもね〜と松尾君と話したなあ・・

そっくりなルアーが現在は山ほどありますが、UK SAPPAのように形状は同じでも全然違うアクションのルアーを作ったりなど、あえて王道から外れた物作りをしています。でもそれはそのベースを作ったからこそ歩めると思うんですよね。

このQPENコンセプトも多分15年後?位には当たり前になってるんだろな・・

 

タックル:ワイルドコンタクトS100MH
リール:ツインパワーXDC5000XG
ライン:バリバスアバニジギングマックスパワーPE2号
リーダー:バリバスナイロン50LB