
特殊プラグ

マルジンアイテムNO.1
UK SAPPA86WS
86mm. 18g
パッと見た目はファット系バイブレーション?ノンリップクランク?S字系?
アクションはウォブリングなので、実際はノンリップのシンキングクランクみたいなイメージになるのかな?
でもこの画像を見てピンと来ないルアービルダーは居ない・・・はず(笑)
アイの位置とか大まかな部分は良いとして、まずこの画像から見て思うのは・・
ウェイトが無い?どこに?
クリアがあれば分かりやすかったんですが、手元にサンプルが見当らなかった
ので、ナノハナを出してみました。
このルアーの最大の特徴はウェイトがヘッド部しか存在しないという事。
プラグとしては極めて異質なんです。
ヘッド部分にウェイトが集中(当然ヘッド部分だけって事ではなく)しているルアーはバイブレーション位かな?
バイブの場合は最低でも下のアイの底部後方まではウェイトが伸びているので、UK SAPPAみたいにヘッドしか無いって事はありません。
ここまで書いて思いますよね?
確かに何だこのルアーは?(笑)
でも発売して何年も(8年)経過してますが、この疑問点を質問してきた方って実はゼロなんです。つまり気付かれていない💦
ではヘッド部にウェイトが集中しているルアーって?
そう「餌木」だけです。
日本古来の「ルアーの原型」ですよね。
凄いよね(笑)
餌木みたいなルアーなんです。
何でも書いてしまうと面白く無いので、似た物が存在しないこのルアーのアクションってどんなんだ?
一個買って貰って確かめてみて貰いたいです(希望です)。
参考までに弊社製品の画像を。

「HAKKUN80S」この位置だとヘッドアップでロールアクションになります。スティック系プラグはこういう位置にあります。

「QPEN118S」これも似たようなウェイトバランスですが、ボディ中央下側が特殊な形状になっているので、アクションはテールを振るような感じです。

「GAMADAS135F」このウェイト位置を見てピンと来た方はちゃんとしたビルダーです。ミノーでこのようなウェイトバランスは完全にアクションに振ったタイプになります。つまり向かい風などに弱い、飛距離にバラ付きが出ちゃいます。安定した飛距離を出すウェイトバランスにすると、飛距離は出ますがアクションがちょっと・・。ビルダーは飛距離とアクション(自分達が求める)の中央値を求めてテストを繰り返します。経験が深いとその答えには早く辿り着きますが、経験が浅いビルダーはもの凄い数のプロトを作る羽目になります(笑)
山ほどプロト作ってる姿を見たら・・凄いな!めっちゃ考えてるな!ではなく、ただ経験が浅いってことだけです(笑)

「UK BB160F」このルアーの最大のキモは・・あそこにある小さなウェイトです。この小さなウェイトの為に完成が遅れに遅れました(笑)ここの考え方一つ(材質)でシーバスのみならず、ヒラマサにも効果的なアクションを出せるようになります。ちなみにブリにも効果的ですが、ブリは正直何でも良いので(笑)ヒラマサに効果を発揮する・・という点をめっちゃ考慮しました。結果ブリもめっちゃ釣れるルアーになりました。シイラにもめっちゃ有効で、こういう形状やバランスはきっとこれからオフショアルアーにも出てくるんじゃ無いかな?まあ気付いていれば・・ですが。

「NICO80S」これも上に似たようなのがありますよね?でもこれはヘッドの形状でアクションが他と異なります。狙いは千鳥アクションです。千鳥足のシンキングミノーという変なルアーです(笑)ミノーならもっとキビキビ動けよ!って思いますが(笑)そんなルアーは腐るほど世に出てますから・・これも他に類を見ない唯一無二のルアーです。同じウェイト位置でも抵抗の有無をどうするかで変わるって話ですね。

「UK BAIT」これはバイブレーションですが、かなり水平姿勢のソフトバイブレーションになります。VJ含めて各社似たようなルアーは「ジグヘッド」ルアーになりますので、バイブレーションとは異なります。まあ・・バイブレーションの概念を無視すれば話は別ですが(笑)私はボディが主に生み出すことが前提と思っているので、テールが主に生み出す物はただの「ジグヘッド」ルアーとして見ています。そうじゃないとジグヘッドワームの存在が無くなっちゃいますからね
こんな感じで内部構造って実はとても重要です。ウェイトだけでなく空洞部分の作りもめっちゃ重要で、仕切りの数でもアクションが異なってきます。
私は四半世紀以上ルアー製作に関わっていますが、当時から一貫して守り抜いているのは「空気量」です。
飛距離が落ちようがバランスが悪かろうが、アクション重視の「空気量」は中央値なんて完全無視です(笑)
そうそう、もう一つあります。
それは「低重心」です。
サルディナの時もとにかく「低重心」を強く要望し、限界ギリギリまで攻めたウェイトバランスでした。もう20年以上前、当時としては結構珍しかったんじゃ無いかな?
ルアーって方程式なんです。
ああすればああなる、こうすればこうなる・・
ここは地球ですから(笑)物理を無視した物は作れません。
昔良く言われましたよ・・「それ地球では無理です」(笑)
AIに設計任せたら「中央値」の優秀なルアーで出来ます。
方程式がありますからね。
なので大事なのはアイデンティティです。
これはAIには無理です。